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2008/04/06 (Sun) 御堂×克哉

こんにちは!
なんだかもう、桜も葉桜になってしまいましたねぇ…。結局お花見というお花見をしなかったなぁ。

あ、最近おすすめの食べ物があるのですが、成/城学園前のキリーズ?というパン屋さんのラスクなんですけど知っていますかね?
すごい美味しいとブログで見かけ食べたいなぁと思っていたのでこの前やっと買ってきてみました^^
噂に違わぬ美味しさ!メイプルとマロンクリームとアップルとキャラメリゼのアーモンドという4種類(多分…)なのですが一押しのオススメはアップルです。
もしそちらのほうにお出掛けの場合は買ってみてくださいね。場所は成/城ベーカリーの通りを真っ直ぐだったようなぁ…(おぼろげな話ばかりですいません)

それでは久しぶりの小説です。
御堂×克哉でなんというか満員電車で地味話です。でも日常的な内容が死ぬほどすきなんですよね。
オランジェが大好きで食べ過ぎの今日この頃…。
明日は木原さんの新刊発売なので、オススメしてもらった小説とともに買いに出かけたいと思います!楽しみだわ~^^*
あ、内容暗めでしたよね…。この前読んだ本も救いようがない話だったな。
木原さんの話は感情のベクトルがかなりの一方通行が多い気がする…。そして同じ方向を向くことがない場合も多いという、ね^^;

あと!ホーリーノベルズの木原さんの新刊は来月に延期だそうですよ!

それではミドカツです。お暇でしたらどうぞ。


普段よりも早く仕事を終えることが出来た。
以前の自分であれば仕事が終わらなかったら残業をしてでも終わらせれば良いと考えていた。
だけれどそれは決して、愛社精神な訳でもないし真面目な訳でもない。ただ仕事に力を入れていないというだけの甘えだったのだと思う。
プロトファイバーやあの眼鏡のことがあって、自分は少し変わったと思った。
もう自分はあの眼鏡を持っていないはずなのに、眼鏡を持っていたときのような自信が少しずつだけれど自然と湧く。もう少し頑張ろうとか、自分の考えを出していこうといった前向きな考え方は思っていたよりもずっと自分に馴染むものだった。
鞄の中に入れっぱなしだった携帯を手繰り寄せる。駅までの数分、メールをするわけでもなくじっと携帯の履歴を眺めた。
そこに映し出されたのは、着信履歴。
その画面に表示された着信は一昨日のものだった。
そっとその画面を指で撫でるとため息を吐く。
仕事に関しては自信が出てきたことは自覚している。しかし、御堂のことになると妙に腰が引けるというか素直になれなかった。
暗がりの中、御堂孝典という名前が角々しい硬いフォントで液晶に映し出されるさまがどことなくその人物を彷彿とさせて仕方なかった。
電話をしたい。声が聞きたい。部屋に行きたい。逢いに行きたい。
したいことは数え切れないぐらいあるが結局思うだけで実行には移せなかった。
そんな情けない自分にもう一度ため息を吐いた。それと同時に手にしていた携帯を閉じると今度こそ前を見て駅へと向かう。
定時の時間でないからか、いつも乗っている路線の電車は着ていないようだった。それでも克哉の家は比較的大きな駅付近の場所であったから路線にはことを欠かない。
克哉はぼんやりと電光掲示板を見ながら、このまま時間を潰しているよりもたまには違う電車に乗ろうと思い立ち普段より少しだけ遠いホームへ向かった。
駅に滑り込むようにして到着した電車に思わず引き返したくなる。この路線はいくつか大学があるらしく、サラリーマンの中にまじって多くの学生が乗り込んでいた。
これではいくらラッシュ時よりもサラリーマンが少ないとはいえ、混み具合は同じだった。
開かれたドアとともに流れ出す人ごみが全てこの駅で降りるのならずいぶんと違うのだろうが、結局克哉は押し寄せ引き戻る波のような乗客と共に混雑した人ごみに引き込まれていった。
「うあ」
ぎゅうぎゅうと押押し寿司のような状態でどんどん奥に押されてしまう車内では自分自身の意思で場所を確保するなど不可能だった。
圧迫される息苦しさに思わず呻いた克哉はそのまま少しでも体を支えられるべきもののそばへ行こうと、咄嗟に開いたドアと反対のドア付近にあるポールを掴もうとした。
しかしそのポールには既に先客がいたらしい。
自分と同じぐらいの掌が少し上の方を握っていた。しかしこの高さなら、自分が握るぐらいの感覚は開いている。
だからこそ克哉は息も絶え絶えの中、それをしっかりと掴もうとした。
その瞬間列車がタイミングよく発車する。その予想外の揺れに大きく声を上げ、咄嗟に支えにしようとしていたポールを無造作に掴んだ。
「…っ、すいません!」
確かに自分の体は支えられたのだが、克哉が勢いよく掴んだそこは開いた部分などではなく、既に掴んでいた人物の手のひらだったのだ。
そのことに瞬時に気付いた克哉はすぐさま謝ったが、あまりの恥ずかしさに顔が上げられなかった。
掴んでしまった手のひらを離し、俯く先に見える相手の靴先を見つめる。
丁寧に磨かれた革靴は高級感があって、この人物はさぞや出来る人物なのだろうなだとか、女性じゃなくてよかっただとかをぐるぐると考えていた。
すると確かに相手が笑った声が聞こえた。それがわかると余計に顔が上げられない。この場を離れたいのに込み合った車内ではそれは不可能だった。
真っ赤になりながら、余りの気まずさに早く次の駅に着くことを切に願う。だが急行の電車は次の停車駅まではかるく5駅以上はあるようだった。
そのままごとごとと揺れる車内をじっと耐えていると、急に大きく揺れた。
また伸ばしかけてしまった腕を先ほどの羞恥心が思いとどませる。そのまま体が倒れかけそうになると、空振りに終わった自分の腕を助けるように掴まれた。
「大丈夫か」
ぐっと引き戻される手のひらの感覚に覚えがあるような気がしたが、またもや仕出かしてしまった失敗に益々顔が真っ赤に燃えた。
「す、すいません」
声をかけられたことに思わず反応して見っとも無い顔を声とともに上げてしまった。
「あ…」
俯いた顔を上げた先の男はおかしそうな笑みを浮かべ、声も飲み込んでしまった克哉を見つめていた。
「君はこの路線だったのか?」
込み合った車内だから声は抑えられているが、確かに聞き覚えのある声。
最近は一昨日電話で聞いたばかりだった気がする。
まだ掴まれていた腕をポールへ誘導され、離れた相手の手のひらがそこを握ったように自分もおずおずとそれをギュッと握った。
揺れはだいぶ落ち着いていた。
「いえ、今日はたまたまで…あの、ありがとうございました」
見つめていたままの目線を気まずげに逸らしながら、克哉は心の中で思っても見なかった偶然に動揺していた。掴まれた手首が少しだけあつい。
そのまままた俯いた克哉を相手はまた笑った。
「あ、御堂さんは…車じゃ…」
「ああ、今日は出先が車には不便なところだったからな」
「そうなんですか…」
終わってしまった会話の次に線路を走る音が流れだした。沈黙の変わりにガタガタと揺れる音が流れる。
別に沈黙が苦痛なわけではなかったし、思いもよらず御堂がそばにいるという現状が克哉の満員電車への不満を忘れさせるだけの力があった。
しかし電車に乗り込むついさっきまで、あれだけ声を聞きたいだとか逢いたいだとかを思っていたが、実際本人を目の前にすると嬉しい反面どうしようもないほど気まずかった。
そっと俯けていた目線を忍ぶように御堂へむけた。
そっと見つめた先にはドアの窓に映りこむ御堂の顔が見える。まっすぐに外の景色を見つめているらしく、仕事のときのような厳しげな視線ではないにしろ、じっと外を見つめていた。
克哉は御堂から少し後ろにいるから、自分が顔を上げていても今の御堂にはわからないはずだった。
だから外を眺める御堂に少しだけ落ち着いて、ガラスに映りこむ整った顔をじっと見つめる。
引き締まった表情はやはりいつ見ても格好良いと思わずに入られなかった。
会話のない間をごまかすために自分も景色を見ているのだという自然に思えるはずの口実を手に入れた克哉はずっとガラスに映った御堂を見ていた。
ポールを掴む手のひらが酷く熱くて、鉄にも温度が伝わったせいようだ。今ここを離したなら冷たかったポールは酷く熱を持っているはずだ。
電車の走る音とは別にアナウンスがながれる。そろそろ到着が近いらしい。
何気なく外を見つめている様を装っていた克哉にガラスに映った御堂の表情が笑った。
思い出し笑いなどではなく、はっきりと自分の瞳を見つめて笑いかけていた。
その表情にドキリとすると丁度駅に着いた電車のドアが開く。
「あ…御堂さん」
開いたドアに背を向けていた御堂がくるりと振り返る、そのまま驚いたように見つめる克哉にもう一度微笑んだかと思えば克哉の脇をすり抜けると流れる人々と共に開いたドアの外へ歩いていった。
「……」
人ごみの熱気で真っ赤になったわけではない顔をそのままに、そっとポールを握りなおすために移動した。
御堂が握っていたそこは自分と同じように酷く熱い。
そのまま御堂がしていたように外を眺めた。ゆっくりと走り出す流れる景色に自分の顔が映る。
そして自分の背に立つ男性が広げた新聞に大きく号外と書かれているのが窓ガラスに同じように映りこんでいた。
その光景に益々顔が赤くなる。
「…忘れていた…」
ぼそりと呟かれた台詞は周りに聞こえることはなかったが、克哉は参ったようにため息をついた。
少しだけ恨めしそうに車内を移すガラスを睨む。
「丸見えじゃないか…」
そういって真っ赤な顔を俯けた克哉は益々手のひらが熱くなっていくのを感じていた。

『そんなに見つめられては私だって視線に困った』
すり抜けられる瞬間に呟かれた台詞。
御堂ははにかんだような笑みを見せてそっと耳元に囁いていった。



満員電車は一生たっても慣れる事はない…っ!!最近は立ち寝というスキルを手に入れました!
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Author:endo マメ
鬼畜眼鏡に大ハマリ中の腐女子です。
日々隠れとして生息しているので、日記がえらい事になるかもしれません。
カプはどれも大好きなんで、小説は色々と書き散らかしています。
克哉も御堂も本多も片桐さんも秋紀もMr.Rだって好きです!
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