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2009/02/04 (Wed) 久しぶりに

こんばんは。
1年前以上に書いていた小説…しかもオリジナルの話なんですが発掘したので、もったいないからのっけときます。

時々こうしてオリジナルの話も書いていきたいなぁと思う今日この頃でした。
なんというか今フリーゲーム再ブームです。
いやぁ、あーいったシナリオを考えられるライターさんはすごいなぁ。
久しぶりに花帰葬がやりたくなりました。
なんというか、ファンタジー系のお話を書いてみたいです。

自己満足ですが、もしお暇な方がいましたらどうぞ追記を!
書いていた当初は青春・学生・幼馴染?・天然攻めとかわいげのない受けをテーマにしていました。
途中だったので、さっき書き足したんですがなんか書き方が変わってしまった…。



幼い頃の訪れた祖父、祖母の家というものにとても郷愁を覚える。
この、暑い夏。特に蝉の声が聞こえ、夕暮れにはひぐらしの声が聞こえるようなその日は自分の郷愁感は強く強く引き出される。
頭に思い浮かぶ風景は山村部といえる静かで長閑な片田舎。
周りには何もなく、隣家は数百メートル先。そのかわりに山々が並び、河原がせせらぎ、虫達が人生を謳歌する。
「そして、俺は虫かごと虫取り網を手によく駆け回ったもんだなぁ…」
そんな言葉をポツリと洩らし、灼熱のコンクリートジャングルを歩く男の背に大きな声がかかる。
「お前のばぁちゃんもじぃちゃんも東京育ちでマンション住まいだろ」
バシンと叩かれた肩への衝撃と今までの暑さで奪われていた体力がついに音をあげかける。
「お!あぶねっ」
肩にかかる衝撃が今度は後ろへひっぱられるようにかかりふらついた男の体は振り子のように傾いた。
「暑い…痛い…」
ズレた細身の眼鏡を不機嫌そうに手に取り汗の付いたレンズをシャツの裾で拭う男は寄りかかるようにもたれた男に文句を垂れた。
「斉藤って、妄想癖あるよな」
不機嫌まるだしの男を押しのけるように退かすと、悪意のない笑顔を放ちそのまま斉藤と呼んだ男を残し先を歩く。
残された斉藤はぎらぎらと照りつく太陽の光りに反射した先を歩く真っ白いシャツを憎憎しそうに睨んだ。
「妄想じゃない。…俺の心の田舎だ」
聞こえるか聞こえないかはわからない距離であるのに何かと意味なく言い訳する男、斉藤。
こういったタイプは遅刻しても何かと理由をつける。
「東京って都会だべ?カッコイイじゃん」
暑さをものともせず朗らかなもとい暑苦しい笑みを向ける男が鈴木。
優先席はあいていても座らず、普通の席に座っていても席を譲る好青年、高校野球男子を連想させるが本人は野球が全くできない。
いたって普通すぎる苗字の2人組みだ。
「鈴木…お前って、悩みないだろ」
「失礼なこと言うなよ。俺にだってある、悩みの1つ」
「……でも1つだろ。俺と比べたら少ないな」
「なんか言ったか?遠くて聞こえない、斉藤走ってこっちまで来いよ!!」
いつの間にか早歩きでも追いつきそうにない所まで歩いていた鈴木が振り向く。
その声にまたもや顔を顰めながら、斉藤はジリジリと焼かれる自分の黒髪を呪った。
「暑くて走れん。俺の髪は天然色でお前みたいに添加物満載のジャンクフードな髪色じゃないんだ。色も白いし、病弱なのを知ってるだろ」
ぶつくさと文句を垂れながら歩く斉藤を尻目に鈴木は木陰のベンチで休み、高みの見物を決め込む。
ここでニヤニヤと笑っているなら、サドっ気たっぷりな腹黒とちょっとは性格がぴりりと締まるかもしれないが、この男鈴木にはそんな邪念は一切ない。
今も小さい子供が公園で楽しく遊ぶ様を眺める父のような微笑を湛えているのだ。
「よく歩いてこれたな。お前すぐ熱中症になるのに」
やっとのことで木陰のベンチにへたりこんだ斉藤ににっこりと笑いかけた。
「…お前、やっぱ最悪…」
倒れはしなかったもののほぼ熱中症になりかけているぐらいぐったりとした斉藤は小さくそう言葉にした。
厭味なのに厭味じゃない。厭だけ引いたその言葉には小さく悪態をつくぐらいしかどうにも対処できないのだ。
日陰があるだけで結構温度が違うのかと感じれるほどに、木陰のベンチは涼しかった。
「まぁ、エアコンのが涼しいに決まってる…といっても風が吹くと冷たいんだな…」
ぐったりとベンチに寝転ぶ斉藤の耳元には木の葉の揺れる音となにかを零すような音が聞こえる。
うっすらと閉じかけていた目蓋を開くといつの間にかペットボトルを手にしていた鈴木が立っていた。
「って、お前!なんで飲み物零してるんだよ!!!」
のん気にあけたペットボトルの口元からどばどばと中身を零す鈴木に斉藤は驚いた。
「あ、ほら打ち水、打ち水。俺のばぁちゃんよくやってたし、エコだよな」
「って、金銭的とかそっちの面でエコじゃねーだろ!なくなっちゃうじゃんっ」
ベンチ周辺に水をまく鈴木はそう怒鳴る斉藤を嗜めるように苦笑すると、片手に持っていたペットボトルを投げた。
「ほら、お前に」
「あ、ありがと…じゃない!零してるの勿体ないだろ!!」
「そうか?高々150円じゃないか」
「あー、もうっこれだから片田舎のおぼっちゃんは!!」
「お坊ちゃんじゃないって。百姓だよ」
「どこに普通の百姓で、紋付袴で一族揃って盆暮れ正月。庭がその村の山全部の百姓がいるんだよ!それは地主だろ!!」
「えー、そうなのか?」
「そうなんだよ!というか百姓なら食べ物飲み物粗末にすんな!」
「それは確かに…」
ミネラルウォーターを惜しげもなくアスファルトに滲みこませていた鈴木は、ふと手を止める。
その姿にほっと撫で下ろすと斉藤はつい起き上がってしまっていた体が急に力を失っていくのを感じた。
「…え?」
ギラギラと照り付ける眩しい太陽が真っ白に輝いたかと思えば、次の瞬間真っ暗な闇が広がったのだった。

セミの声が遠くで聞こえる。
風鈴の澄んだ音が響く。
冷たい風が頬を撫ぜる。
ここは…。
「お、気付いたか?」
目蓋を開けると、真っ暗だった。
「え?」
目が覚めても尚広がる闇に戸惑いの声を上げると、暗闇が段々と遠のき、近すぎて合わなかった焦点が徐々に合わさる。
「熱もないみたいだ」
合わさったかとを思えば、にっこりと笑った鈴木の顔が。
その瞬間思い立った考えにさーと血の気が引いた。
「お、お、お前、お今!!」
「は?」
「い、いい、今俺に何したんだ!!!」
まさか、いや、鈴木が…まさか!
静かな畳の部屋に寝かされる斉藤は1人ぐるぐると思考が回る。
「何って…ただお前にこうやって…」
何ともないようないつもの表情で鈴木が、徐々に近づき斉藤の顔に手を当てる。
こうしてじっと見てみると、優しげに細められた瞳と自分とは全然違う赤っぽいような光りに当たって透けているような髪色が眩しかった。
…こいつの顔って間近で見ても観賞に耐えられんだなぁ。手もデカいし…意外と冷たい…。
「って!!ぎゃー!!鈴木!お前…俺と一緒にみうちゃんすげー胸でかくてかわいいって言ってただろ!アレは嘘だったのか!?お前、俺にそんなことして…!!お前の親御さんは悲しむぞ!」
「なに言ってんだ、斉藤」
瞳をぎゅうっと閉じてじたばたと暴れだした斉藤に戸惑う鈴木。
「何って!お前こそ、俺に何してんだ!」
「いや、だから…こうやって…」
「ぎゃー!!!…って、あれ?」
「こうやってオデコくっつけて熱計っただけだけど…」
その言葉に自分の思い違いに段々と気付きだした佐藤の顔が固まる。
「あー…」
「やっぱり熱ないみたいだな。よかった」
そういって額を付けたまま微笑む鈴木の顔に、顔が急に赤くなる。
「?あれ、やっぱり…熱あるのか?」
「うわー!熱ない!!ないって言ってるだろ!」
近いままだった顔を押しのけるように体を起すと斉藤は離れた顔にやっと安心した。
「お前がいい年してオデコとか言うから、聞いてるこっちが恥ずかしかったんだよ!!」
距離をとった先でぶつくさと文句を言う斉藤に鈴木がまた笑う。
「そういうことにしておいてやるよ」
その言葉に佐藤が振り向くと、朗らかに笑っている鈴木。
「そういうことってなんだよ!」
「そういうことっていうのは、つまりお前がさ…」
「あああーわかった、わかったっ!」
慌てふためく斉藤の姿をニコニコと眺める鈴木に、斉藤は恨みがましくじとっと睨む。
本当に俺がわからないと思って親切心で教えようとしたつもりだよこいつ…。
「はぁー、お前ってやっぱり、わかんないわ」
「?」
ため息をついた斉藤に、鈴木は尚も微笑ましそうに眺めるのだった。



定番が好きです
そして真夏の話…しかし青春というと夏なイメージが
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Author:endo マメ
鬼畜眼鏡に大ハマリ中の腐女子です。
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